各種酸化物結合SiC耐火物の材質・性能の違い

色の違いと材質・性能の違い

下の写真はトンネル窯で使用する台車の写真です。台車の底からストラクチャーパイプを立て、その上にキャップ/台座をかぶせ、ビーム(中実材)を乗せるという従来からの方法です。

比較写真

黒いものは当社の酸化物結合SiC耐火物で、少し薄いグレー色のものは他社のSiC耐火物です(白いものはムライト質耐火物)。当社SiCと他社SiCの違いは下の写真の通りで、他社SiCの色が薄くなっているのは、弊社製品よりも酸化されやすく劣化が早いのが原因です。

他社SiC当社SiC

更に使用された後の他社SiC耐火物をアップで見ると良くわかりますが、ぼそぼそになっており触るとボロボロと崩れていくくらいもろくなっています。

劣化した例

これは同じSiC耐火物と言っても、材質/性能が違うためです。性能が劣るSiC耐火物は、炭化ケイ素(SiC)と酸素(O2)が反応しやすく、白っぽい二酸化ケイ素/シリカ(SiO2)が生成されやすいのです。

使っていくとだんだん色が白っぽくなってゆき、且つ膨張してゆくものは耐酸化性能が劣り耐久性がなく要注意です。現在、大幸セラミックではSiCストラクチャーパイプ・キャップ/台座・ビーム共に製品ラインナップしております。
今まで御使用のものがどうも劣化が早いという場合は一度弊社にご相談下さい。

酸化物結合SiCより高機能なSiC

大幸セラミックでは、SiC棚板、各種酸化物結合SiCの製品群にて、上記の酸化物結合SiCを使用しておりますが、さらに高機能で、特殊な用途に対応できるSiC製品もご用意しております。
詳しくは【高機能SiC耐火物】ページでご覧ください。