SiC耐火物の膨張と劣化

SiC(カーボランダム)棚板・ストラクチャーパイプ・キャップなどのSiC耐火物は一般的には使用を重ねると少しずつ膨張してゆきますが、これはSiCが酸化されてゆく為です。SiCが酸化されると膨張・劣化し、その結果曲がりやクラックが発生します。SiC耐火物の性能は正にこの「酸化され易いかされ難いか」によって左右されると言っても過言ではありません。他社製品の中にはこの膨張・劣化の激しいものもありますので注意が必要です。

他社製酸化物結合SiCキャップの劣化の例newsiccap
上の写真は他社製酸化物結合SiCキャップの新品時の状態とサイズで、直径は10cm。

それの使用後の写真が下記です。usedsiccap変化した点は

  • 直径が10.3cmちょっとにまで膨張
  • 色が白っぽく変化
  • 手で触っても表面がボロボロ取れるくらいに劣化

新品時の見た目、重量とも当社品とあまり変わりは無いのですが、使用を繰り返した後の劣化具合は全く異なります。当社酸化物結合SiC製品ではこの様な事はなく、これは「酸化され難さ」という性能の差によるもので、酸化雰囲気の焼成では特に差が出ます。現在御使用のSiC耐火物の劣化が早いと思われる方は一度弊社へご相談下さい。